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2004年01月26日(月) 09時50分

[市況]BCN総研、03年のソフト店頭市場は金額ベースで大幅減、低価格化が急進BCN

 BCN(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から2003年のビジネスソフト店頭市場の市場規模をまとめ、金額ベースでは前年比88.3%と、ソフトの低価格化の影響を受け大きく落ち込んだことを発表した。平均単価は、2002年の9600円から620円ダウンし、8980円まで下がっている。一方、本数ベースは、ビジネスソフトの底固い需要によって、同94.4%と1ケタ減にとどまった。

 2003年ソフト店頭市場の月次推移をみると、前半は本数・金額ベースともに前年を大きく下回る水準で低調に推移していたが、8月以降は販売が上向き、減少幅は縮小傾向に向かった。8月の「MSブラスター」騒動や年末にかけての年賀状作成ニーズがソフト市場を下支えした。

 また、2003年1月を100とした指数推移でみると、年末商戦期の12月は本数ベースでは151.0を達成したものの、金額ベースは116.8にとどまり、ソフトの低価格化がさらに進行していることがわかる。

 アイテム別の構成比(本数)では、2002年に引き続き「セキュリティ」が18.9%で最も比率が高かった。2002年と比較して、とくに構成比率を高めたアイテムは「携帯関連」で、BCN総研では、「カメラ付き携帯電話が普及し、カメラのスペックも向上したことで、画像編集・画像管理など新たな用途が同ソフトの需要を高めた」と分析している。

 ベンダーシェア(本数)では、ソースネクストが15.6%を獲得し、2位に4.7ポイントの差をつけてトップに躍進した。同社は、03年2月26日に主力製品を1980円に値下げする低価格戦略を打ち出したが、3月以降に同社のシェアが大きく伸びていることから、戦略の効果が大きくみられる結果となった。

 2004年のソフト市場動向についてBCN総研では、「ソフトの低価格化の波はさらに広がると予想される。低価格化は、特定メーカーのシェア拡大にとどまらず、市場全体の拡大につながることが期待される」としている。

BCN
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