2004年01月26日(月) 03時07分
歌人やコピーライターも、商標審査に“民間の目”(読売新聞)
特許庁は25日、商標登録などの審査、審判の判断に民間の意見を反映させるため、企業のOBや文化人などをメンバーとする懇談会を設立する方針を明らかにした。
商標を巡っては、千葉県内の男性が取得した「阪神優勝」を巡り、阪神球団が無効審判を申し立てて認められるなどの“事件”が起きている。特許庁は、広く常識的な意見を求めることで、「判断に社会の意識変化を敏感に反映させる」考えだ。
懇談会は28日に第1回会合を開く。委員は歌人の佐佐木幸綱氏や、瀬戸雄三・アサヒビール相談役のほか、弁理士、コピーライターなど計8人。年2回開催する予定で、審査・審判中の案件について自由に意見交換してもらう。
従来、商標の審査は特許庁の審査官が、審査基準のガイドライン(指針)などに沿って登録の可否を判断している。しかし、最近は、「阪神優勝」のほか、「NPO」や「ボランティア」などでも論議を呼ぶケースが増えている。特許庁は、民間有識者の議論をもとに、ガイドラインの見直しや、商標法の改正も検討する。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040126-00000301-yom-bus_all