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UFJ銀行は、預金通帳の不正使用を防ぐため、預金者が希望すれば、通帳や印鑑を提示しても窓口で暗証番号を入力しなければ預金の引き出しができなくなるシステムを2月に導入する。盗んだ通帳と偽造印鑑を使った被害が増えているため、本人確認を強化する。
通帳盗難に備えた事前登録は、UFJの全国約400店舗で2月16日から申し込みを受け付ける。新規の口座開設も含め希望者はUFJの店頭にある申込書を提出し登録を済ませる。
登録後に窓口で通帳を使って払い戻しや振り込みをする場合は、窓口に置かれる小型端末にキャッシュカードで使っている暗証番号を打ち込む必要がある。小型端末には囲いをつけて、他人から暗証番号や手の動きが見えないようにする。
UFJによると、万一に備え厳重な本人確認を望む人は増えている。別人に預金を引き出された顧客が銀行と裁判で争う例も増えているが、印影が一致して引き出された場合、金融機関の注意義務違反を問うのは難しく、預金者にとっては自衛策が必要になっていた。
窓口の本人確認については、東京三菱銀行が預金の高額な引き出しをする客らを対象に、暗証番号を使っているほか、三井住友銀行も今年3月から同様な確認をスタートする。しかし、これらの銀行はあくまで窓口担当者らの判断で暗証番号の入力を求めるかどうかを決めている。UFJのやり方は、預金者の側から本人確認の厳重化を求められるのが特徴だ。
全国銀行協会が実施した会員183行を対象にした調査では、盗難通帳による被害は00年度は1118件、21億円だったが、02年度は1294件、41億円とほぼ倍増、社会問題化している。(01/25 10:43)