2004年01月24日(土) 18時51分
警察官、厚生省職員名乗る“大演技”−−おれおれ詐欺バレる /山形(毎日新聞)
◇酒田署員、郵便局員連携で
23日午前9時半ごろ、酒田市北新橋2の無職女性(59)方に、東京都に住む長男(24)がわいせつ事件を起こしたとして示談金を要求する「おれおれ詐欺」の電話があった。電話は「(東京都)渋谷警察署員」や「厚生(労働)省職員」を名乗る被害者の父親が登場。手の込んだ演出だったが、酒田署員や郵便局員の連携で被害を免れた。
同署によると、女性は渋谷署員を名乗る男から「息子さん(長男)が電車でわいせつ事件を起こした。示談にした方がいい」と電話を受けた。次に被害者の父親を名乗る男に交代。父親は「厚生省に勤めていて忙しいので早く示談にしたい。弁護士の話では示談金は100万〜200万くらいだ」と話した。長男は電話に出なかったが、泣き声が聞こえたという。
女性は電話の内容を信用。150万円を振り込もうと、自宅にいた長女(23)に話してから出掛けたが、不審に思った長女は酒田署に連絡。署員と女性を捜していたところ、女性が振り込みに訪れた郵便局の局員が詐欺と気付いて同署に通報した。【山根真紀】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040124-00000005-mai-l06