2004年01月23日(金) 00時00分
オレオレ詐欺 凍結分100万円返還命令(朝日新聞・)
「おれおれ詐欺」の被害にあった前橋市内の女性(72)が、現金の振込先の口座名義人を相手取り、引き出されていない現金100万円の返還を求めた不当利得金返還訴訟の判決が22日、前橋地裁であった。東條宏裁判官は原告の訴え通り、被告に100万円を返還するように命じた。
判決などによると、昨年9月、女性宅に男性の声で「息子の妻がつくった借金を返して欲しい」と電話があった。また、別の男性の泣き声が聞こえたため、息子が拉致されているものと思いこみ、指示通り現金100万円ずつを二つの口座に振り込んだ。その後、帰宅した息子の妻に確認したところ、電話はうそだということがわかり、一つの口座だけは凍結することができ、100万円は引き出されなかった。
現在のところ、電話の人物と口座名義人が同一なのか分かっておらず、被告として出廷した人物もいない。被告と連絡が取れれば、判決の通り100万円の返還を求めることができる。
だが、口座名義人がわからない状況で、判決だけでは金融機関から現金を返還してもらう強制力はない。原告の代理人は「金融機関と相談し、金融機関の対応を待つしかない」と話した。
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http://mytown.asahi.com/gunma/news02.asp?kiji=3347
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