2004年01月23日(金) 00時00分
停電割引、適用漏れ/東北電力(朝日新聞・)
東北電力は22日、東北6県と新潟県の一部で00年度以降の3年4カ月に、停電分の料金割引制度の適用漏れが延べ10万5千件あったと発表した。総額約900万円になる見通しで、適用漏れがあった利用客に対し、返金作業を進めているという。
同社によると、一般家庭の場合、1日に1時間以上の停電があると、その月の基本料金が4%割引される。
昨年3月に利用客から適用漏れの指摘があったため、資料が残っていた00年4月〜03年7月末までに発生した停電36万件について調査を実施。
その結果、青森県6千件、岩手県1万6千件、秋田県8千件、宮城県1万9千件、山形県1万件、福島県3万件、新潟県1万6千件で適用漏れが見つかった。最高額は2万8千円で、約半分は一般家庭が占めた。
同社では01年にも、延べ10万8千件、総額1260万円の適用漏れがあり、再発防止策を講じていた最中だった。今回は業務処理の不統一など、新たな原因によるものが大半だったが、前回の適用漏れで調査した際に見逃していたものも約1割あった。
対象者には電話で、適用漏れがあったことを謝罪し、ほぼ返金を済ませたという。
同社ではマニュアル作成や業務処理のシステム化などを進め、3月をめどに本店営業部内に業務品質管理を行う専任組織を設置するなどで再発防止を図る。また、お客さま本部の幹部らが減給処分となった。
同社の高橋宏明副社長は「再びこのような事態になり、心からおわびしたい」と話した。
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http://mytown.asahi.com/miyagi/news02.asp?kiji=4836
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