2004年01月23日(金) 09時24分
ナンバーポータビリティ、キャリア変更に思わぬ壁(ITmediaニュース)
米ロサンゼルス在住のアダム・ロス氏(35)は8週間前、SBC Communicationsと契約していた自宅の固定電話を解約した。Sprint PCSの携帯電話サービスのみに切り替えるつもりだった。
米国では昨年11月24日に導入された米連邦通信委員会(FCC)の新規制の下、キャリアを変更しても同じ電話番号の継続利用が認められる。ロス氏もこれを活用したわけだが、同氏の場合、切り替えはまだ実現していない。
ロス氏によると、何か問題があるのは明らかだが、Sprint PCSのコンピュータシステムにあるバグが原因なのか、カスタマーサービス担当者のところではロス氏の番号移行に関するリクエストは処理中だと表示されている。
これは極端なケースだが、米国の携帯電話および固定電話のキャリアが抱えている問題の実例を示すものでもある。この問題は、各社の料金請求センターと、キャリア各社が電話番号の交換に利用しているキャリア間の交換所を結ぶ複雑なデジタル経路にかかわりがある。問題解決のために2カ月の期間があったにもかかわらず、携帯キャリア各社は現在でも新規加入者に対し、キャリア変更には3〜5日の日数がかかると説明している。これは、2時間半でできると称していた規制導入前の目標からは程遠い。
http://www.itmedia.co.jp/news/ (ITmediaニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040123-00000001-zdn_n-sci