2004年01月23日(金) 12時47分
AOL、アドレス詐称メール対策技術をテスト(japan.internet.com)
AmericaOnline (AOL) は、アドレス詐称メール対策技術をテスト中だ。これは、AOL ドメインから送られたように装った Eメールの送信元を、受信側の ISP が確認できるというもの。
これに使われるプロトコルは、Sender Permitted From (SPF) と呼ばれる提案の1バージョンで、送信者の ISP アドレスとドメインネームサービス (DNS) リストを結ぶ。これによって、受信者の Eメールシステムは、メッセージの「送信元」とされるアドレスが、DNS リストにある IP アドレスと一致するアドレスかどうかを確認できる。
AOL の広報担当 Nicholas Graham 氏は、次のように語っている。「この対策を行なう理由は、我々が AOL Eメールシステムの価値と尊厳をきわめて重用視しているために他ならない。我々は自社ブランドの保護、中でも AOL のサービスの中心的存在である Eメールの保護にとりわけ大きな関心を払っている」
このシステムがうまく機能するには、当然ながら、AOL メール受信者が全員、上記の照合ができるシステムを持たねばならない。そして、IP アドレスとドメインネームが一致しない場合 (たとえば、受信メールを削除した/報告した/スパムフォルダに入れた場合)、受信者が適切に Eメールを処理しないかぎり、この確認システムはあまり役に立たない。しかしながら、いかなるスパム対策/アドレス詐称メール対策システムも、確立するには誰かが最初の一歩を踏み出さなければならないことも事実だ。AOL は、SFP 実施でまさにその第一歩を踏み出そうとしている。この試みが成功したら業界他社にも参加を呼びかける、と AOL はいう。
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