2004年01月22日(木) 11時34分
<ビデオリサーチ>視聴率不正工作で日テレ元社員を提訴(毎日新聞)
日本テレビの視聴率買収工作問題で、視聴率調査会社「ビデオリサーチ」(竹内毅社長、東京都中央区)は22日、「視聴率情報サービスに対する社会的信用を傷付けた」などとして、日テレの安藤正臣元社員プロデューサー(42)=懲戒解雇=に総額約9153万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。
訴状によると、安藤元プロデューサーは、00年3月ごろから03年10月までに、視聴率モニター18世帯を割り出し、自分が制作を担当した番組を見るよう働きかけ、謝礼として商品券を渡すなどした。同社は「視聴率不正操作行為によって、日本国内で唯一行っている視聴率調査事業に対する社会的な信用が著しく棄損された」としている。
請求額の内訳は、▽不正工作によって、視聴率に対する社会的な信用を失ったことによる慰謝料5000万円▽顧客やモニターへの説明などに要した同社の人件費約3000万円——など。
日テレへの損害賠償については、日テレの調査委員会が安藤元プロデューサー個人による不正としたことで、使用者責任を問うことは困難と判断して見送ったほか、刑事告訴(偽計業務妨害容疑)についてもモニター世帯の捜査への協力負担などを考えて断念した。【臺宏士】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040122-00001041-mai-soci