2004年01月22日(木) 12時59分
最大で原爆12個分、北朝鮮が確保の恐れ…英戦略研(読売新聞)
【ロンドン=飯塚恵子】英国のシンクタンク・国際戦略研究所(IISS)は21日、北朝鮮の大量破壊兵器の開発状況に関する特別報告書をまとめ、発表した。それによると、北朝鮮は「今後数年間で、これまでに開発した分と合わせ、最大で原爆6—12個分」のプルトニウムを確保する可能性がある、としている。
さらに、記者会見したチップマン所長は、北朝鮮が5万キロ・ワット級黒鉛減速炉を完成させプルトニウム生産量が増加し、高濃縮ウランによる核開発も進んだと仮定した場合、北朝鮮の核兵器製造能力は、2005年ころには年間8—13個程度まで上がると推定した。5万キロ・ワット黒鉛炉は、94年の米朝枠組み合意によっていったん建設が中断した。
現状のままでも、2005年までには「原爆4—8個分」のプルトニウムが抽出される可能性があり、所長は、分析の根拠として、北朝鮮はプルトニウムを〈1〉1992年までに原爆1—2個分を確保〈2〉その後、使用済み燃料から2—5個分を確保〈3〉今後、運転再開が伝えられる5000キロ・ワットの原子炉から、年に原爆1個分を抽出——する能力がある、と述べた。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040122-00000003-yom-int