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新潟県六日町健康福祉環境事務所の職員（４６）が、病気や生活相談にきた男性（４８）の個人情報を無断で利用して、自らが信仰する宗教の本を渡していたことが２１日、わかった。取材に対し、職員は「机の上の書類を見た」と話している。県は「公務員としてあってはならないこと」として職員らから事情を聴く。
男性の話では、昨年２月、事務所で係長の一人と約１時間話して帰宅すると間もなく、別の職員から「大変な病にかかりお困りでしょう。良い本があるので読みませんか」と電話があった。
職員が取りに来るように言ったため、男性は翌日事務所を訪れた。職員は本３冊を渡し、「作者に連絡を取れるようにしましょうか」と持ちかけた。本には病気に関することは書かれておらず、男性が係長に問い合わせると「相談内容は誰にも話していない」と答えた。
この職員は東京都内に本部のある新興宗教団体の信者。取材に対し「男性が気の毒でやった。本当はいけないことだと思う」と述べ、「係長の机にあった書類を見た」と話している。
同事務所の賀谷正所長は「事実だとすれば、あってはならないこと。再発しないよう徹底したい」と話している。
(01/21 12:58)