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街頭犯罪が一割近く抑えられ、年間認知件数は八年ぶりに減少した。ただ、重要犯罪(殺人、強盗、放火、強姦=ごうかん、略取・誘拐、強制わいせつ)は7・5%、おれおれ詐欺とインターネット詐欺の急増で知能犯は19・1%それぞれ増えるなど、治安は依然深刻な状況だ。
摘発件数は9・4%増の六十四万八千三百十九件、摘発人数は9・2%増の三十七万九千六百二人だった。検挙率は2・4ポイント上昇して23・2%となり、〇一年の19・8%を底に二年連続して好転した。警察庁は「今年は治安を回復軌道に乗せたい」としている。
知能犯は一万二千三件増えて七万四千七百五十四件。増加分の約九割は詐欺が占めた。摘発件数は1・7%増の四万五百七十四件、摘発人数は3・6%増の一万三千六百五十三人だったが、検挙率は9・3ポイント悪化し54・3%にまで低下した。
■検挙率、略取・誘拐や強盗など悪化
警察庁がまとめた二〇〇三年の犯罪情勢では、全刑法犯の認知件数が大きく減少した半面、重要犯罪が前年より増えており、国民不安を広げる要因となりそうだ。
増加率では、放火と略取・誘拐が13・1%と最高の伸びを示した。主に子どもの連れ去り事件で注目を集めた略取・誘拐は、三十三件増の二百八十四件。ところが、検挙率は4・4ポイント悪化して81・3%に落ち込んだ。
警察庁が今年の課題の一つに挙げる強盗は前年より9・7%増え、七千六百六十四件と過去最多を記録。検挙率は0・8ポイント低下し50・3%と、依然二件に一件しか解決できない計算だ。強盗のうち街頭犯罪に分類される路上強盗は2・3%増。上がり込み強盗は27・6%と三割近く増加した。
重要犯罪のうち検挙率が最低なのは、強制わいせつの38・8%。五百五十三件多い一万二十九件が認知されたが、事件発生に摘発が追い付かない現状が浮き彫りになった。強姦も4・9%増えて二千四百七十二件だった。
殺人は4・0%上回る千四百五十二件。東京の百五十四件が最多で、大阪の百四十件、神奈川の九十三件、千葉の九十二件、埼玉の八十一件が全国ワースト5となった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040120/mng_____sya_____006.shtml