2004年01月20日(火) 19時11分

武富士前会長を追送検　暴力団などへの資金解明へ（共同通信）

　武富士の盗聴事件で、警視庁捜査２課は２０日、ジャーナリスト高尾昌司さん（５７）の事務所を盗聴したとして、電気通信事業法違反の疑いで、前会長の武井保雄容疑者（７４）を追送検した。
　捜査２課は、暴力団への資金提供の実態など、武富士をめぐる金の流れについても全容解明を進めている。
　調べでは、武井容疑者は２００１年１月から２月にかけて、武富士に批判的とみていた高尾さんの事務所（東京都港区西新橋）の電話回線に盗聴器を仕掛け、通話内容を録音した疑い。
　武井容疑者から高尾さんへの盗聴を指示された元渉外担当の中川一博被告（４３）と、盗聴器を仕掛けた「アーク横浜探偵局」代表の重村和男被告（５７）らは既に同容疑で逮捕、起訴されている。
　武井容疑者はこれまでの調べに対し、高尾さんを含む計１２人に対する盗聴について「すべて自分の指示だった」と供述し、昨年１２月に会長と取締役を退いた。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040120-00000180-kyodo-soci