悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
千曲市で今月、弁護士などをかたったり、娘を装ったとみられる電話を受けた高齢者がだまされる事件があり、計約三百万円の被害が出たことが十七日、分かった。うち一件は電話口に「弁護士」と「警察官」、「息子」の三者が登場、被害者を信用させたという。千曲署は詐欺容疑で調べている。
調べによると、八日、千曲市内の女性（６７）宅に弁護士と名乗る男から電話があり、女性に対し「私の車が息子さんの車にぶつけられた」と、車の修理代などの名目で二百万円の支払いを要求。電話は警察官を名乗る男に代わり、「事故」の状況を説明し、最後に息子と名乗る男が出て、しょんぼりした感じで話しかけた。
女性は「弁護士」が指定した口座に二百万円を振り込んだが、後日、本当の息子に電話してだまされたことに気付いたという。
十六日午前には、同市内の男性（６７）宅に「消費者金融から金を借りて友人に貸したら、連絡がつかなくなった。正午までに返さないと勤め先に消費者金融から電話がいってしまう」と、女の泣き声で電話があった。男性は娘からの電話と思い、教えられた携帯電話にかけ直すと、都内の消費者金融職員という女に代わり「ＡＴＭ（現金自動預払機）から振り込むように」と言われた。
男性は指定された口座に九十九万円を振り込み、翌朝、長野市内にいる娘を訪ね、被害に遭ったことが分かった。
同署は「未遂も含めると連日のように同種事件が発生していて、手口も巧妙になっている」と注意を呼び掛けている。