2004年01月17日(土) 00時00分

おれおれ詐欺続発 川崎・麻生署管内 （東京新聞）

　麻生署管内で息子や孫を名乗った「おれおれ詐欺」事件が続いている。昨年夏から発生し、十二月には二件連続して発生。一月も十三日に二件立て続けに起きた。同署は「ねらわれるのは高齢者だけではない！ご用心」と書いた住民向けの速報を出し、警戒を強めている。

　十三日の事件はいずれも川崎市麻生区王禅寺地区。最初に被害に遭ったのは女性（５３）。午後一時ごろ、「お母さん？　オレだけど借金の保証人になっていた友人が逃げてしまい金を返さなければならない」などと電話を受け、驚いてすぐに銀行から八十万円を振り込んだ。

　さらに約十分後、今度は別の家に男の声で同じ趣旨の電話があったが、今度は利子を入れて百三十万円の返済依頼をした後、「タケダ」と名乗る別の男に代わり「午後三時までに振り込むなら八十万円でいい」といって電話が切れたという。応対した父親（６０）は長男の電話と信じ、即座に指定口座に振り込んだ。

　電話の内容が同じだったことなどから、二人組の同一犯とみられる。翌日には、同じ内容の電話が座間市内にもかかり、七十万円を振り込む事件が発生しており、麻生署地域企画課は「思い込んだら息子や孫の声に聞こえてしまう。『銀行の残金を確認したい』などといったん電話を切り、当人に確認できるまで行動を起こさないように」と呼び掛けている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20040117/lcl_____kgw_____004.shtml