2004年01月17日(土) 21時01分
新成人はご用心! 浅い社会経験、悪質商法の狙い目に−−注意呼びかけ /熊本(毎日新聞)
◇増えるトラブル−−県消費生活センター、注意呼びかけ
先日、成人式を迎え大人の仲間入りと浮かれている方はご注意を——。社会経験の浅い新成人の個人情報を集め、高額商品を売りつける悪質商法が近年目立っており、県消費生活センターなどが注意を呼びかけている。【山田宏太郎】
民法では未成年者の契約は親権者などの同意が必要で、同意がない場合は取り消すことができる。成人も一定期間であれば無条件で解約できるクーリングオフ制度はあるが、業者にとってまだ判断能力が十分でない新成人は狙い目。
同センターには昨年11月、「新成人となる息子が卒業した高校からだとする電話があった。卒業名簿を作ると言われ、現在の住所と電話番号を教えてしまった」との相談があった。同様の相談も多く寄せられている。
同センターによると、20歳になる消費者の個人情報を集め、成人になった途端、業者から電話勧誘を受けるケースは多く、新成人を狙った消費トラブルの相談は昨年度310件。今年度も277件(昨年11月現在)に上っている。全国的にも同様で、国民生活センターによると昨年度は2万9481件で10年前より約1万件増えている。
県消費生活センターは「電話勧誘は映画鑑賞会に無料招待するなどと呼び出し、高額な絵画や宝石、英会話教材などを売りつける例が多い。同窓生をかたって連絡先を聞き出す例もあり、気をつけてほしい」と呼びかけている。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040117-00000001-mai-l43