2004年01月17日(土) 22時14分
<おれおれ詐欺>暴力団に手下恐喝させ…「もっと稼がにゃ」(毎日新聞)
おれおれ詐欺グループの少年に「自分の身内をだました」と因縁をつけ、現金約510万円を脅し取ったとして、警視庁捜査2課は17日、岐阜県瑞穂市野白新田、指定暴力団山口組二代目杉組系組員、真庭大樹(26)と同県池田町粕ケ原、建設業、成田務(26)の両容疑者を恐喝容疑で逮捕したと発表した。
すでに逮捕したリーダー格の北岡力被告(23)ら4人=恐喝罪で起訴=の調べから、北岡被告が「組織引き締め」のため真庭容疑者に恐喝を依頼していたことが分かっており、同課は、恐怖を感じた少年が一層「おれおれ」に励み、被害を拡大させたとみて追及している。
調べでは、真庭容疑者ら2人は北岡被告らと共謀し、昨年9月下旬ごろ、東京都新宿区内の無職少年(18)=詐欺罪で起訴=に「おれの身内から200万円をだまし取っただろ。落とし前をつけろ」などと因縁を付け、少年が自宅に置いていた現金約510万円を脅し取った疑い。現金は真庭、成田容疑者で山分けした。
真庭容疑者らは当初1000万円を要求。北岡被告は同席して値引き交渉を演じ「話をつけてやった。だからおれおれ詐欺をちゃんとやって、もっと稼げ」と少年を励ましてみせたという。
北岡被告らのグループは昨年6月ごろから詐欺を始め、これまでに12人が逮捕されている。被害は判明しているだけで三十数件、被害額は5000万円を超える。少年は話術がうまく、電話役としてグループ内の“稼ぎ頭”だった。
だました金を振り込ませる銀行口座が昨年9月に凍結され、口座にあった約100万円を失った北岡被告は「少年をもっと働かせよう」と真庭容疑者に恐喝を依頼した。【立山清也、三木陽介】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040118-00000065-mai-soci