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麻生総務相は16日の閣議後の記者会見で、ADSL(非対称デジタル加入者線)や光ファイバー回線を使った常時接続サービスの普及でデータ通信量が急増している問題について、「年々倍に伸びていけば(通信回線の)空き容量が不足する」と述べ、今後の通信需要に対応できなくなるとの懸念を表明した。総務省は1月中にも省内に研究会を設置し、次世代の通信基盤のあり方を抜本的に見直す方針だ。
総務省によると通信量は過去10年間、対前年比2倍以上の伸びを続けている。03年末には毎秒80ギガビットの通信容量に対し、最大で毎秒40ギガビット(ギガは10億)に達した。今後は動画データの送受信の活発化で通信量の増加ペースが速まることが予想され、「4〜5年で回線がパンクする」(データ通信課)という。麻生総務相は、毎秒80ギガビットの通信容量を「テラビット(テラは1兆)まで引き上げないと、とてももたなくなる」と述べた。
ただ、テラビット規模への拡大には「新たに10兆円規模の設備投資が必要」(通信業界)という。
このため、近く発足する次世代IP(インターネット・プロトコル)インフラ研究会(仮称)では、当面の危機的な需要対策として東京、大阪、名古屋などの主要都市を結ぶ光ファイバー回線の増設支援策を検討するとともに、次世代の効率的な通信技術の開発に必要な課題をまとめる。構成メンバーは通信会社や電機メーカー、学識経験者で、今夏にも中間報告を公表する方針。(01/16 17:39)