2004年01月16日(金) 07時01分
国民年金保険料、1万円の徴収費用は810円(日経新聞)
政府の電子化を推進する自民党の特命委員会は、国民年金の保険料1万円を徴収するために810円の費用がかかると試算した。法人税、所得税など国税の約6倍の水準で、年金の保険料徴収コストの高さが鮮明。こうした費用は年金の保険料収入で賄われており、事務費の削減が課題となっている。
年金保険料の職員1人当たりの徴収額は3億3600万円で、国税の9億5500万円と比べると3分の1にすぎない。一方で、事業経費に占めるシステム経費の割合は国税庁の7.9%に対し、社会保険庁は36%となっている。
年金制度の変更に伴う社会保険事務所などの情報システムの更新費用も保険料収入が財源。情報システム経費が増えれば増えるほど、年金の原資が消えていくことになる。(07:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040116AT1F2200D15012004.html