2004年01月16日(金) 15時21分
オレオレ詐欺 仙台で2件被害、580万円詐取(河北新報)
仙台市青葉区の主婦2人が1月、オレオレ詐欺で計約580万円をだまし取られたことが16日、分かった。ともに3人組の男で手口も交通事故を装っており、仙台中央署は同一犯とみて調べている。
1件目は1月9日午前、主婦(45)に夫と名乗る男が泣き声で「車でベンツと衝突した」と電話を掛けてきた。保険会社員と言う若い男に代わり、「保険で対応できるが、支払いまで日数が掛かる」とつなぎの金を振り込むよう要求。事故の相手と称する若い男も電話口に出て「上司の車で困った」と畳みかけた。
主婦は電話の最初の男が泣き声だったので夫の声と区別できずに信じ込み、指定された東京都の銀行口座に約280万円を振り込んだ。
もう1件は1月15日午後、3人の男がそれぞれ息子、保険会社員、事故当事者に扮(ふん)して主婦(69)に電話し、同様に事故の賠償金名目で300万円を振り込ませた。
2件とも、犯人らは事故の相手が持つという携帯電話に振り込み確認の電話をするよう指示し、振り込み数分後には引き落としていた。携帯電話の番号は下一けただけが違い、中央署は犯人がプリペイド式の電話をまとめ買いし、犯行ごとに使い分けしたとみている。
中央署によると、オレオレ詐欺は宮城県内で昨年3月から105件発生し、被害総額は約6700万円に上る。
(河北新報)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040116-00000008-khk-toh