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【初の休止】
牛丼チェーンの「なか卯(う)」は来週にも牛丼の発売を休止することを決めた。BSE問題で輸入停止となった米国産牛肉の在庫がなくなるためで、大手牛丼チェーン5社の中で「休止」を発表したのは初めて。
昨年12月にBSE問題が起きて以降、懸念されていた各社の牛丼の売り上げは前年並みで推移しており、今のところ、消費者の「牛丼離れ」は見られないという。
15日までに明らかになった政府豪州派遣団の報告によると、豪州牛肉は年間最大で10万トン程度の輸入増が可能なことが判明した。これで米国からの供給減(約24万トン)をある程度緩和することができる。
【好調な代替メニュー】
各チェーンは代替メニューなどに活路を見いだす。
吉野家ディー・アンド・シーは「カレー丼」(400円)を新発売したが、全体の約10%にとどまっている。きょう15日からは、豚キムチ丼(450円)とマーボ丼(400円)を新発売するが、牛丼の“駆け込み需要”は予想以上で、2月10日ごろとされていた牛丼休止の時期は数日早まりそうだ。
ハンバーガーのロッテリアは3月末までの在庫を確保したが、4月以降の見通しが立たないため、コロッケを使った「北海道のじゃがバター」(190円)を計画から前倒しで9日から発売している。
ステーキのフォルクスでは、ステーキメニューを平均15%値上げした。1月末の米国産牛肉在庫切れを待って全面的に豪州産に切り替える。
【米で新たに1頭】
米農務省は14日、BSE感染牛とともにカナダから輸入された80頭のうち、新たに1頭がワシントン州内の別の農場で確認されたと発表した。この農場には最大7頭が送られた可能性が大きいとみて、調査を急いでいる。所在が確認された問題の牛は、これで14頭になった。
【犯人は渡り鳥?】 山口県阿東町の採卵養鶏場で発生した鳥インフルエンザは、カモなどの渡り鳥を媒介にした可能性が浮上している。
韓国で検出されたウイルス「H5N1」と、山口のウイルスのDNAう゛が一致したためで、環境省は15日までに、渡り鳥の飛来調査に乗り出すことを決めた。
【名産地が消える?】
茨城・霞ケ浦、北浦で発生したコイヘルペス問題で、両湖で養鯉(ようり)業を営む58業者がすべて廃業する意向であることが15日までに分かった。全国の食用コイの半分以上を生産していた名産地が姿を消す。
天然コイが感染していることが判明したうえ、県は、両湖で養殖中のコイの全量処分命令を出したことで、数年間はコイの養殖ができなくなるためだという。
ZAKZAK 2004/01/15
http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2004_01/1t2004011517.html