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岩手県北上市の菓子販売会社「日の出印餅本舗」が正月用に売った鏡もち「日の出印・お供え餅(もち)」19万個に、賞味期限切れの品質表示の上に期限内のラベルが2重に張られ、全国の消費者から「偽装表示ではないか」との苦情が相次いでいることが14日、わかった。
製造を委託された山形県米沢市の食品メーカー「カナエ食品工業」の包装作業の“ミス”で、両社は「品質に問題はないが、新年の縁起物を台無しにしてしまった」と陳謝している。
カナエ食品工業によると、2段重ねの小型鏡もち(直径8センチ、高さ5センチ)200万個を受注し、昨年6—8月に製造。もちをプラスチック容器に入れ、日の出印餅本舗の名前のほか、賞味期限「2004年2月29日」などと印刷したフィルムを、容器の底ぶた代わりにはってパック詰めする過程で、約19万個分のフィルムが足りなくなった。
このため、余っていた昨年の正月用フィルムを使い、その後、その上から今年用の品質表示ラベルをはって冷蔵保存し、昨年10—12月に出荷したという。
昨年分のフィルムには、賞味期限を「2003年2月28日」と印刷していた。
カナエ食品工業は「もちを速やかに包装するために、やむを得ず昨年のフィルムを使った。消費者の誤解を招き、反省している」としている。