2004年01月15日(木) 03時09分
<鳥インフルエンザ>大半がオープン鶏舎 閉鎖構造は経費多額(毎日新聞)
山口県で発生した鳥インフルエンザは、渡り鳥が感染源との見方が有力になっている中、九州・山口の養鶏場の大半が、渡り鳥が出入りできる「オープン鶏舎」となっていることが、毎日新聞の取材で分かった。安全な「閉鎖構造」にするには多額の経費がかかるためだ。渡り鳥が原因だった場合、他の養鶏場でも感染する恐れを専門家は指摘。各県も業者に防鳥ネットの設置を指導しているが、徹底されていないのが実情だ。
鳥を飼育している農場のうち、金網で囲んだだけなど、渡り鳥などが簡単に入れる構造の農場の数を各県に取材したところ、福岡は342のうち317▽長崎が152のうち96▽沖縄が90のうち75——と大半がオープン鶏舎。その他の県は、正確な数を把握していないものの「8割5分ほどがオープン鶏舎」(大分)「採卵鶏の鶏舎はほとんどがオープン」(鹿児島)など、オープン鶏舎が多い。
「閉鎖構造の場合には空調、温度調整が必要」(福岡)など経費がかかるのが主な理由。沖縄を除く各県がネットを張るなど指導しているが「各農家が自腹で設備投資するもの」(熊本)などから、徹底されていないという。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040115-00000158-mai-soci