2004年01月14日(水) 00時00分
佐渡で「オレオレ詐欺」続発各郵便局ATMわきに張り出された「オレオレ詐欺」の注意書き(朝日新聞・)
孫などと名乗ってお年寄り宅に電話をかけ、現金を振り込ませる「オレオレ詐欺」が今年になって佐渡島で続発、被害総額は1000万円を超えている。犯人側は、佐渡島を集中的に狙っているらしい。このため、島内32の特定郵便局長は13日、業務連絡会を開き、お年寄りが多額の送金をする際には、声かけを徹底するなど防止に全力をあげることになった。
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佐渡では郵便局の業務が始まった5日から事件が相次いだ。9日までのわずか5日間に、未遂も含め7件の事件が判明している。ほかに自宅に不審な電話がかかってきたが、応じなかったという高齢者の報告も多い。
前浜方面では、8日午後2時ごろ、歳の男性宅に「友達の借金の保証人になったが、サラ金会社に閉じこめられ、返せと迫られている」と孫を装った電話があった。
要求額は300万円。郵便局の窓口で「息子さんに確認したら」と勧められたが、「3時までに振り込んでほしいといっている」と送金してしまったという。
国中地区では5日、歳の女性宅にやはり孫を名乗って「借金の連帯保証人になった」と電話があった。いったん振り込ませ、成功するとまた電話して結局1千万円近くをだまし取った。送金に現金自動出入機(ATM)を使ったため、窓口の職員は気づかなかったという。
送金の際、「船が出るので早く」「急にマグロ漁船に乗ることになった」などと送金を急がせるケースが多い。
また、窓口で見破られる恐れがあるため、被害者に携帯電話の有無を聞き、持っていることがわかると携帯でATMの操作方法を教えながら送金させるケースもあった。
郵便局側は8日に全島の局のATMわきに「オレオレ詐欺」を注意喚起する掲示をした。「お年寄りで万円以上を振り込もうとしたら、送金の目的を聞く」という局もある。ただ、ATMを使われると防ぐのが難しいという。
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http://mytown.asahi.com/niigata/news01.asp?kiji=5453
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