2004年01月14日(水) 15時35分

鳥インフルエンザ：家畜飼料運搬車の消毒作業を開始へ　山口県（毎日新聞）

　山口県阿東町で高病原性鳥インフルエンザ感染が見つかった問題で、山口県は１５日から移動制限区域としている発生農場の半径３０キロ圏に出入りする家畜飼料運搬車への消毒作業を始める。これまでは鶏、鶏卵、鶏肉の圏外移動を監視するだけだったが、防疫体制強化のため消毒用に１２カ所のポイントを設ける。

　県内全域の養鶏農家への立ち入り検査も継続している。１４日は２５６戸を検査の予定。今のところ鶏の変死など異常事態は見つかっていない。

　鶏が大量死した「ウイン—ウイン・ファーム山口農場」に残る約２万羽の殺処分も引き続き進めている。１４日は県職員２１人を派遣し、処分を急いでいる。死体は、感染の恐れがある鶏ふんなどと一緒に１５日以降、農場隣接地に埋却処理する予定。病死した鶏は１３日現在で１万３６９７羽に達した。

　同農場が出荷した鶏卵の自主回収は、これまでに出荷量の１割に当たる２．５トンが回収された。県は国と協議のうえ廃棄処分する。

【佐藤丈一、姜弘修】

［毎日新聞１月１４日］ ( 2004-01-14-15:35 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040114k0000e040080001c.html