2004年01月14日(水) 19時22分
<誤認逮捕>警視庁が窃盗事件で、芸能事務所の女性社員を(毎日新聞)
東京都世田谷区玉川の芸能事務所で昨年11月、ワープロなどが盗まれる窃盗事件があり、警視庁玉川署がこの事務所の女性社員(40)を窃盗ほう助容疑で誤認逮捕していたことが分かった。同署は、窃盗容疑で逮捕した同じ事務所の元社員だった男(30)の虚偽の供述をうのみにして女性を誤って逮捕していた。警視庁では今月7日、大森署が女性を窃盗容疑で誤認逮捕する不祥事が明らかになったばかり。
調べでは、窃盗事件が発覚したのは、昨年11月22日午前10時ごろ。ワープロなど計27点(8万3000円相当)が盗まれていた。同署が退職したばかりの品川区東品川2、無職、浜田信介容疑者(30)から事情を聴いたところ容疑を認めたため23日、窃盗と建造物侵入容疑で逮捕した。
浜田容疑者は「21日夜、事務所に行くと、ドアが開いていて、中にいた女性に『これを持っていけばいい』と手助けされた」と話した。同署は28日、女性を窃盗ほう助容疑で逮捕した。女性は一貫して「事件のあった時間帯は上司の見舞いで病院にいた。21日は事務所に行っていない」と無実を主張していた。
その後の捜査で、浜田容疑者が合鍵を作っていたことが判明。同署は12月2日、女性を釈放し、浜田容疑者を虚偽告訴容疑で再逮捕した。
波多野行美署長は「誤って逮捕したことは誠に申し訳なく、心からおわびします」とコメントを出した。【宮川裕章】(毎日新聞)
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