2004年01月13日(火) 21時01分
高齢者の消費者相談、10年前の3倍以上 上半期1195件−−今年度 /熊本(毎日新聞)
◇3割が多重債務関連
60歳以上の高齢者の消費者相談が今年度上半期で1195件と、10年前の3倍以上に伸びていることが、県消費生活センターのまとめで分かった。消費者金融などへの債務の相談が圧倒的な伸びを示しており、高齢者の被害が増えている実態を浮き彫りにしている。
昨年4〜9月の消費者相談7450件のうち、60歳以上の相談は1195件。相談のトップは消費者金融などの多重債務に関する相談で、前年同期比で148件から363件へ約2・5倍となっている。その他の相談は布団や健康食品の訪問販売に関する契約トラブルなどで、件数は前年とほぼ横ばい。
多重債務の問題を巡っては、子供の多重債務を解消するために負担し、自らも返済を迫られるケースも多いという。高齢者の多くが年金など限られた収入で生計を立てていることが多く、悪質業者に生活基盤を奪われることもある。同センターは「近隣など地域の連携で解決するシステム作りが重要」と指摘している。【石川淳一】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040113-00000004-mai-l43