2004年01月13日(火) 00時00分

元支店長盗聴訴訟 武富士が全面否認 （東京新聞）

　大手消費者金融「武富士」の盗聴事件にからみ、同社の元支店長藤井龍さん（３３）＝広島県＝が、自宅を盗聴されるなど精神的苦痛を受けたとして、同社に対し慰謝料など三千三百万円求めた訴訟の第一回口頭弁論が十三日、広島地裁（田中一隆裁判長）で開かれた。

　武富士側は答弁書で、藤井さんに対する盗聴を全面的に否認した。

　同社前会長武井保雄被告（７４）＝電気通信事業法違反罪で起訴、病気治療のため一時釈放中＝は、昨年十二月「一連の盗聴はすべて私が指示したこと」とする内容の談話を発表している。

　武井被告の指示で盗聴していた同社元課長中川一博被告（４３）＝同罪で起訴＝は、二〇〇〇年九月一日から同十四日まで、藤井さんの広島県内の実家を盗聴したことを認めている。

　武富士が藤井さんに対する盗聴を否認した点に、藤井さんは「いまだに盗聴を認めないのか、とあきれる思いだ」と話した。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040113/eve_____sya_____003.shtml