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2004年01月13日(火) 00時00分

家電の省エネ度、新ラベルで表示京都で使われた省エネラベル=京エコロジーセンター提供朝日新聞・

  省エネルギー型といわれるエアコンや冷蔵庫の実際の「省エネ度」を示す新しいラベルが、この夏県内でお目見えしそうだ。節約できる電気代などが製品ごとにラベルで表示され、消費者には一目で違いが分かる。環境にやさしい家電製品の推進を目指し、昨年12月に市民団体と県、業界団体が設立した「省エネ家電推進キャンペーン実行委員会」(松本和子委員長)が、ラベル作戦に取り組む。


  家電製品の省エネ度を示す目安としては、財団法人の省エネルギーセンターが発行する「省エネ性能マーク」がある。国の省エネ基準を達成している製品について「e」の文字をあしらったマークが表示される。だが店頭での表示は義務づけられておらず、表示している電器店も少ないことから、消費者にはなじみが薄い。

  また、家電メーカーが省エネ型として売り出している製品は多くても、メーカーごとに従来の自社製品との違いを示す「当社比」で表示する例が目立ち、消費者には別のメーカーとの比較が難しかった。

  このため実行委が作る新しいラベルには、メーカーの枠を超えた統一基準をもとに5段階程度で評価した省エネ度や、製品を一定期間使った場合の電気代を算出して表示する。省エネ型の製品は、通常タイプに比べて価格が割高とされるが、電気代の節約によって長い目で見れば安く済むことなどが分かる。

  こうした「省エネラベル」は東京都で02年、京都市で03年に取り入れられた。京都市の調査によると、ラベルをつけた店とつけない店とでは、同じ製品でも販売量に明らかな差があり、消費者は省エネ度の高い製品を選ぶ傾向があったという。高知でも、電器店の協力で夏場に需要が増えるエアコンと冷蔵庫について新ラベルを2カ月間ほど製品にはってもらい、消費者の購買動向を調べる。

  実行委の松本委員長は消費者代表の立場から「電器店には『省エネ』という言葉があふれているが、きちんと消費者に伝わっていない。このラベル表示は消費者だけでなく、電器店側にもプラスのはず。多くの電器店に参加してもらいたい」と話す。

  実行委では17日午後1時半から、高知市鷹匠町2丁目の市たかじょう庁舎内の市民活動サポートセンターで、京都市でのキャンペーンを運営した伊東真吾さんを講師に招いた講演会を開く。問い合わせは実行委(088・864・0349)へ。

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http://mytown.asahi.com/kochi/news01.asp?kiji=2955