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山口県阿東町で採卵養鶏場の鶏が高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染して死んだ問題で、山口県は13日午前から、阿東町にあるウインウインファーム山口農場に消毒作業や調査に入った。また、県は12日の死亡鶏は2312羽で、昨年12月28日から死亡した鶏は計8294羽にのぼることを明らかにした。
職員らは午前10時すぎ、12日に引き続き鶏舎4棟の内側や周辺の消毒を始めた。残りの鶏約2万6000羽について県は「農場内に埋める地点を決めた時点で、可能な限り殺処分を実施する」という。国が家畜伝染病予防法に基づき農場に「手当金」を出すため、県は13日、鶏や卵の評価額を決める調査も行う予定。
県は移動制限区域(半径30キロ以内)も含め、県内の養鶏農場に立ち入り検査を始めた。移動制限区域に指定したウインウインファーム山口農場から半径30キロの圏内には、採卵養鶏農場17カ所、ブロイラー農場13カ所がある。また、県内では採卵鶏、肉用鶏の専業農家や烏骨鶏(うこっけい)など200羽以下を飼育する農家計227戸でも検査を実施する。
県畜産課によると、ウインウインファーム山口農場の鶏舎は、外部とのしきりが金網のみの「開放型」で、野鳥などが入る危険性があるという。窓がなく野鳥などが外部から侵入できない「密閉型」の鶏舎もあるが、県内の養鶏農家では、開放型鶏舎がかなりの割合を占めるという。
一方、山口農場の卵を扱っていた山口農協直販(本社・山口市)では13日も、小売店などに販売した卵の自主回収を進めた。同社によると、12日中に回収できた卵は約700キロ。13日中に約1トンを回収し、自主回収をほぼ完了させたいという。
同社の小池修営業部長は「出荷停止になった農場から半径30キロ以内には、卵の仕入れ先が1件あったが、他の仕入れ先に代替したので影響はない。風評被害のほうが心配だ」と話す。
中四国、九州地方でショッピングセンター「ゆめタウン」を経営する「イズミ」(本社・広島市)は13日、県内で飼育された鶏卵や鶏肉の販売を当面の間、自粛するという。
県教委は12日、問題となった卵を学校給食に使わないよう、各市町村教委と各教育事務所に文書で通知した。(01/13 13:34)