2004年01月13日(火) 06時01分
上祐代表、初のセミナー欠席=新体制、松本被告へ帰依の動き−警戒強める公安当局(時事通信)
オウム真理教(現アーレフ)が昨年末から今年初めにかけて開催した集中セミナーに、上祐史浩代表(41)が参加しなかったことが12日、公安当局の調べで分かった。同代表不在のセミナーでは、来月27日に判決を受ける元代表松本智津夫(麻原彰晃)被告(48)への絶対的帰依が強調されたといい、公安当局は教団が再び危険性を増す恐れもあるとして警戒を強めている。
公安当局によると、上祐代表がその地位に就いてから、集中セミナーに参加しなかったのは初めて。教団内では昨年、同代表の求心力が弱まり、10月には信者らを指導する立場から離脱。教団は「正悟師」と呼ばれる5人の幹部による集団指導体制に移行した。
上祐代表は記者会見で松本被告を「信仰の対象にしない」と述べ、同被告の説法を収録したビデオテープを使用禁止とするなど、「脱麻原」路線を進めていた。しかし、一部信者から激しい反発が起き、“失脚”したとされる。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040112-00000038-jij-soci