2004年01月12日(月) 22時10分
肉、卵から感染例なし 自主回収や移動制限指導(共同通信)
山口県阿東町の採卵養鶏場で発生した「高病原性鳥インフルエンザ」で、鶏肉や鶏卵を食べて感染したケースは報告されていないが、厚生労働省は12日、万全を期すため、この養鶏場から出荷された約20トンの卵の自主回収を指導した。
ウイルスのまん延防止策として、農水省は発生場所となった養鶏場への部外者の立ち入り制限や鶏舎の消毒を指示。山口県も家畜伝染病予防法に基づき対策本部を設置し、ほかのニワトリの全量処分や、半径30キロ以内の養鶏場で飼育されているニワトリや鶏卵の移動制限を指示した。
ウイルスは韓国で昨年12月からアヒルやニワトリに被害が拡大したA型インフルエンザウイルス(H5N1)と同じ「H5」型に属し、類似性があるという。同研究所で型の確認を急いでいる。
同農場によると、人や物の流れを含め、韓国との間に接点はまったくないという。
鳥インフルエンザはまれに人にも感染し、97−98年には香港で6人が死亡。昨年、オランダでは獣医師が死亡している。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040112-00000153-kyodo-soci