2004年01月12日(月) 09時22分

銀行ＡＴＭ、各地で異常…他行カード受け付けず（読売新聞）

　全国の都銀、地銀など金融機関の一部で１１日、現金自動預け払い機（ＡＴＭ）が他行のカードを受け付けないトラブルが発生し、関係する金融機関に問い合わせや苦情が相次いだ。読売新聞社の調べでは、少なくとも約２０の金融機関のＡＴＭで異常があったことが分かっている。

　トラブルがあったのは、日本ＩＢＭのシステムを採用している金融機関が絡む取引。同社によると、全国の銀行間の取引を中継する「全銀センター」と各金融機関をつなぐ接続システムのソフトウエアに不具合があったらしい。

　日本ＩＢＭのシステムは、一定時間内にＡＴＭを操作しないと取引を中断する「タイムアウト」方式を採用しており、ＡＴＭ操作に時間がかかった場合にトラブルが生じたとみられる。同社では「１１日中にソフトは改善できる」としている。

　東京三菱銀行には、同行のキャッシュカードで他行のＡＴＭから現金を引き出せなかったという苦情などが約４００件寄せられたが、「やり直すと現金を引き出せたという事例が大半」（広報室）という。また、八十二銀行（本店・長野市）でも同様のトラブルがあり、利用者からの苦情などが午後５時までに５７件あった。広島銀行では数十件、広島総合銀行でも約６０件の問い合わせがあった。島根銀行では、ＡＴＭを設置している島根、鳥取両県の４７か所に急きょ行員を派遣して、利用者への説明に当たった。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040112-00000301-yom-soci