2004年01月11日(日) 00時00分
自動車保険情報を横流し 顧客に無断でスズキの販社 (東京新聞)
スズキの系列販売会社約10社が、自社が損害保険代理店として獲得した自動車保険の個人情報を、顧客に無断で別の損害保険会社に提供、実質的な情報の「横流し」をしていたことが11日分かった。
スズキによると、10社のうち、スズキ自販近畿(大阪市)の場合、昨年9月、損害保険ジャパンの保険に入っている顧客の契約申込書54枚を日動火災海上保険に、日動火災の契約申込書25枚を損保ジャパンに顧客の同意を得ずに提供した。
営業所ごとに取り扱い損保を絞り込むため、別の保険に加入する場合の見積もり書類を作成させるのが目的だった。契約書には氏名、年齢、所有する車種、保険料、補償条件などが記されていた。
10社合わせて、どれだけの数の個人情報を提供したかはつかめていない、としている。
スズキは「顧客の同意を得なかったことは不適切だった。今後は顧客の同意を得るように指導する」(広報グループ)と話している。
損保代理店では、スズキの販売会社以外でも、同様の「横流し」が行われている可能性も指摘されており、個人情報保護の観点から、問題化しそうだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20040111/fls_____detail__044.shtml