2004年01月10日(土) 00時00分
架空請求 新手は現金書留(朝日新聞・)
身に覚えのない支払いを求める架空請求が増えていることが問題になっているが、請求代金の支払いを、これまでの口座振り込みから現金書留で求める新しい手口が昨年12月中旬以降、県内で出始めている。県警は、金融機関が指定口座の強制解約などの対策を取り始めている裏をかいた手口とみて注意を呼びかけている。
県警や県消費生活センターによると、12月中旬から同月末にかけ、「有料アダルト番組・出会い系番組の未納料金を同封の現金書留封筒に入れて3日以内に送るように」といった郵便物が届いたという内容の相談が約5件寄せられた。いずれも差出人は同じ東京の会社だった。現金を送った人はいなかった。
関西地方でも、有料サイト料金を現金書留で送金させる手口が出ている。
県警によると、架空請求代金の支払いはこれまで、はがきに振込先が書いてあったり、記載された電話にかけると、口座番号を指定するなど、口座振り込みばかりだった。
しかし、金融機関は架空請求やヤミ金融などに口座が不正利用されるのを防ごうと、強制解約などの対策を取り始めた。全国銀行協会によると、不正口座を利用停止か強制解約した件数は03年4〜9月で約4600件になる。水戸市の常陽銀行の担当者は「最近は犯罪に利用されるケースが目立ち、厳しく対応している」と話す。
現金書留は、新たな手口とみられ、県警や同センターは「覚えのないものは絶対に送金しないで」と呼びかけている。
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http://mytown.asahi.com/ibaraki/news02.asp?kiji=6859
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