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公明党がイラクへの自衛隊派遣を容認するなかで、党の支持母体である宗教団体、創価学会の活動家らが公然と派遣反対の声をあげ始めた。党本部に「中止」を迫り、神崎武法代表や小泉純一郎首相あての署名を学会の内外に呼びかける。自民党も無視できない与党・公明党の足元で、党の看板「平和」をめぐってせめぎあいが続く。
署名活動を始めたのは北海道、東京、愛知、大阪、福岡などの若手活動家らでつくる「イラク派兵に反対し平和憲法を守る会」。千葉市で学会組織の責任者「ブロック長」を務める伊藤吉彦さん(43)が代表だ。
自衛隊派遣の基本計画を了承した神崎代表らへの要望書に「絶対平和の理念と日本の国益において、自衛隊のイラク派遣の中止を求める」と記し、158人の署名を添えて暮れに党本部に提出。同趣旨の署名を学会本部にも出した。
12月下旬からはインターネットを活用してあらためて神崎代表や小泉首相あての署名集めを開始。「派兵は憲法9条に反する」と訴えて1000人以上の署名を集めた。1月下旬の提出を目指す。
「組織の決定ではない」「和が乱れる」という声はあるが、「同じ思いだ」という激励も少なくない。「戦争を厳しく戒める学会の理念に対し、党はまったく反対のことをやっている。こんなことを認めたら、宗教者としての存在意義にかかわる」と伊藤さんは言う。
党広報部は「支持者の中にも様々な考えの方がいると思う。陸自派遣については慎重を期している」、学会広報室は「公明党も真摯(しんし)に受け止め、対応を真剣に協議していると思う」と話している。(01/10 10:49)