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タール分の低いたばこに代えても、肺がんで死亡する危険性は普通のたばことほとんど変わらないことが、米がん協会などの94万人を対象にした大規模な疫学調査でわかった。
タール分の低いたばこを吸っても、煙を深く吸い込んだり、本数を増やしたりして、効果を帳消しにしているらしい。10日付の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に発表した。調査は1982年、米国で30歳以上の男女を対象に実施。88年までに肺がんで死亡した確率を比較した。
喫煙者は、非喫煙者に比べて、肺がんの危険はかなり高かったが、同じ喫煙者の中では大差はなかった。普通のたばこ(1本当たりのタール分15—21ミリ・グラム)を吸っている人に比べ、超低タールたばこ(同7ミリ・グラム以下)の肺がん危険度は男性1・17倍、女性0・98倍。低タールたばこ(同8—14ミリ・グラム)では男性1・02倍、女性0・95倍だった。ただ、タール分が22ミリ・グラム以上でフィルターのないたばこを吸った場合は、明らかに危険性が上昇し、男性1・44倍、女性1・64倍となった。