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2004年01月09日(金) 00時00分

おれおれ詐欺・独自策が成果/石見西連絡会朝日新聞・

浜田で500万円・・・6件防ぐ  「石見西郵便局連絡会」

 浜田市以西の県内52の特定郵便局で組織する「石見西特定郵便局業務推進連絡会」が、お年寄りをねらった「おれおれ詐欺」の阻止に独自策で成果を上げている。手口や被害を防いだ経緯をまとめた内部資料を各郵便局に配り、昨年11月以降6件を未然に防いだ。いずれのケースもお年寄りが数百万円を振り込もうとしていた。昨年12月には、浜田市内の女性が孫を装う男に現金500万円を振り込もうとしたのを職員の機転で防いだ。

手口や経緯 情報を共有

 同連絡会が発行する「石見西緊急防犯ニュース」などによると、浜田市高田町の浜田高田町郵便局(佐藤三男局長)で12月12日正午前、年配の女性が現金400万円を郵便貯金から下ろし、手持ちの100万円と合わせて計500万円を振り込もうとした。女性のあわてた様子や金額の多さから窓口担当の職員が不審に思い、上司に相談。

 総務主任が女性に事情を聴いたところ、自宅に孫を装った男の声で「連帯保証人になって監禁されている。命が危ないので郵便貯金口座に500万円送金してほしい」と電話があったことが分かった。電話は女性の夫が応対したという。

 総務主任が女性から男の電話番号を聞いて直接電話し、名前や生年月日、家族の名前を聞いたところ、父親と兄弟の名前を間違えた。総務主任が男と電話している間に、自宅には別の男から電話があり、女性の夫に家族構成を聞き出していたという。

 同連絡会では11月以降、「おれおれ詐欺」についての防犯ニュースを3回発行し、情報の共有を図っている。防犯担当の水津吉己・日原郵便局長は「孫だと信じ込まされているお年寄りに詐欺だと納得してもらうのは難しいが、金融機関の窓口が最後の防波堤だという意識をもって被害防止に取り組みたい」と話している。(1/9)

http://mytown.asahi.com/shimane/news02.asp?kiji=3584