2004年01月09日(金) 23時07分

佐川急便グループ元社長、薬事法違反容疑で逮捕（読売新聞）

　神奈川県警生活経済課と横須賀署が、健康食品販売会社「バイオナサ」社長の佐川正明容疑者（５３）（京都市北区上賀茂蝉ヶ垣内町）ら３人を薬事法違反（無許可販売など）の疑いで逮捕したことが９日、わかった。佐川容疑者は運送会社大手「佐川急便」の創業者・故佐川清氏の長男。

　佐川容疑者のほかに逮捕されたのは、東京都世田谷区玉川田園調布１、関連会社「バイオナサ東京」社長小島満三容疑者（５４）と、小島容疑者の妻で同社役員の孝子容疑者（６６）。

　調べによると、３容疑者は昨年７月から９月にかけて、横浜市の無職女性（５４）ら計１５人に、医薬品として許可されていないにもかかわらず、ハーブなどが入った瓶入りの健康食品について、「がん・痛みに効く」「重い病気の特効薬として使われてきました」などと効能をうたって販売するなどした疑い。

　佐川容疑者らは２００２年８月から０３年９月２６日にかけて、全国の約１万５０００人に約７万６０００瓶を販売し４億５０００万円余の利益を得ていた疑いもあり、県警で全容解明を進める。

　佐川容疑者は「佐川急便」グループを統括していた旧清和商事（本社・京都市）の元社長。１９９０年に退任した後、乳酸菌などの健康食品の効能を雑誌の論文などで知り、９４年ごろから健康食品の販売を始めたという。「バイオナサ」は１９９７年３月に設立。佐川容疑者が健康食品の仕入れを担当し、小島容疑者らが販売を担当していたという。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040109-00000315-yom-soci