2004年01月09日(金) 09時13分
Apple、ソフト無償提供の戦略を転換(ITmediaニュース)
米Appleは、「iMovie」と「iPhoto」の無償提供を打ち切ると決定したが、これはMac用ソフトの開発に投じた資金をもっと有効活用しようとする同社の戦略転換によるものだ。
同社は長年にわたり、コンシューマーソフトにリソースを注ぎ込み、当初はその成果を無償で提供していた。これは、Windowsベースのライバル企業とAppleを差別化する手段との理由付けによる。しかし最近になってAppleは、新規開発に投資を続けるためにはソフト開発からも収益を上げる必要があると、顧客に訴えるようになっている。
「これも当社にとってはビジネスだ。当社は非常に積極的に、こうしたアプリを開発したいと考えている」と、アプリケーション/サービス担当マーケティングディレクター、ピーター・ロー氏。
同社は昨年、複数のソフトを「iLife」という49ドルのパッケージ製品として発売した。一時はiMovieとiPhotoの無償ダウンロード打ち切りも検討したが、最終的には両方とも無償を継続することを決定。しかし今回、その方針を転換し、iMovieとiPhotoは有料のiLifeスイートとしてのみ提供されることになった。ただ、ジュークボックスソフトiTunesは、Windows、Mac版とも引き続き無償ダウンロード提供を続ける。
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