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2004年01月08日(木) 20時57分

[新製品]ソニー、新規格「Hi-MD」を策定、PCデータへの対応などMDの可能性広げるBCN

 ソニー <6758> (安藤国威社長兼グループCOO)は1月8日、MD(ミニディスク)の新規格「Hi-MD」を策定したと発表した。ブロードバンドに対応する音楽や動画、パソコンのデータなど、さまざまなコンテンツを書き込めるメディアとしてMD需要の拡大を図る。

 新規格は、現行のMDディスクを初期化して、約2倍の高密度化を可能とするもの。音楽圧縮技術「ATRAC3Plus」を搭載したほか、市販の音楽技術と同じ音質を実現する「リニアPCM録音」が可能。「FAT」システムを導入したことでパソコン上のテキストファイルや画像なども記録できる。著作権保護技術には、メモリースティックやNetMDなどで実績をもつ「OpenMG」と「MagicGate」を採用した。

 吉田忠雄・業務執行役員ネットワークCE開発研究所長は、「フォーマットを守り続けることがMDには求められていた。しかし、当初のMD規格よりもマーケットに合わせることが必要となった。当社は、これまでもMDLPやNetMDなどでMDを進化させてきたが、新規格は、さらに大きく変えるものになる」と強調した。

 製品ラインアップについては、MDウォークマンとして、録音・再生機能をもつ「MZ-NH1」と、PCからのUSB記録と再生機能に特化した「MZ-NH3D」、再生専用の「MZ-EH1」の3機種、およびデスクトップオーディオ「LAM-X1」の1機種を今年6月に発売する。同時に、業界初のDWDD(磁壁移動検出方式)技術を採用し、音楽データで最大45時間分を記録できる1GBのMDメディア「HMD1G」も販売を開始する。

 発売当初の月産台数は、「MZ-NH1」が3万台、「MZ-NH3」が2万台、「MZ-EH1」が2万台、「LAM-X1」が1万台を見込む。

ソニー


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