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2004年01月08日(木) 00時00分

ICタグ 野菜に装着、流通実験スタート 東京新聞

 小さな電子荷札であるICタグを野菜に付けて販売する流通実験が八日、始まった。扱う野菜は約三万点。農家や農協、スーパーといった流通経路でICタグを使い生産履歴がたどれるようにする。ICタグの利用に弾みがつきそうだ。

 八日午前、横浜市金沢区のスーパーでオープニングのセレモニーを開催。和製基本ソフト(OS)「トロン」を生み出した坂村健東大教授が出席し「世界で初めて農産物に(生産から販売まで)一貫してICタグを付け、流通するという歴史的な日を迎えたと思う」と、あいさつした。

 坂村教授が代表を務める「T−エンジンフォーラム」が中心となって実験を推進。農水省が資金助成する。よこすか葉山農業協同組合(神奈川県横須賀市)や京急ストア(東京)傘下の三店が参加した。

 京急ストアの河野章能見台店長は「安全、安心を打ち出さないと支持してもらえないので、メリットは大きい」と語った。農家は野菜を詰める段ボールにICタグを付ける。出荷した農協では電波を使ってICタグに流通履歴を入力する仕組みだ。

 京急ストアの三店舗では野菜に、別の〇・四ミリ角の極小ICタグとラベルを付けて販売。消費者が店内にある専用機器に野菜に付けられたICタグをかざすと、生産者の情報や流通経路が表示される。実験は二月六日まで行われる。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040108/eve_____sya_____001.shtml