2004年01月08日(木) 01時32分

通帳窃盗・詐欺で女性を誤認逮捕…警視庁（読売新聞）

　警視庁は７日夜、窃盗や詐欺などの疑いで指名手配し、６日に逮捕した宮城県塩釜市の４０歳代の女性は、事件とは無関係だったことが判明し、釈放したと発表した。発表後の７日深夜、警視庁は東京都大田区西糀谷３、スナック従業員渡辺栄子容疑者（４４）を同容疑で逮捕した。

　同庁刑事総務課によると、昨年７月８日から１０月１０日までの間に、大田区大森東のアパートの５０歳代の男性方から、預金通帳や印鑑などが盗まれる事件があった。１０月１０日に同区内の地方銀行支店の窓口に、男性と付き合っていた渡辺容疑者が訪れ、男性の口座から３０万円を下ろしていた。

　男性は１２月３日、大森署に「数年来付き合っていた渡辺容疑者に（通帳などを）奪われた可能性が高い」として被害届を提出。

　同署で調べたところ、顔などが酷似している女性が、塩釜市に住んでいることが判明。この女性の顔写真を見た男性も「（渡辺容疑者に）間違いない」と話したことなどから、同署は今月５日、塩釜市の女性を窃盗、詐欺などの疑いで指名手配。６日午後８時２分、宮城県警が同市内で女性を逮捕し、翌日、大森署に身柄を移して留置していた。

　だが、同署の調べに対し、女性は容疑を全面否定。事件当時のアリバイもあることから、渡辺容疑者とは別人だったことがわかり、約１８時間後の７日午後２時５分、女性を釈放した。

　同日午後１１時過ぎから記者会見した警視庁の植山泰夫・刑事総務課長は、「（女性に対し）心よりおわびを申し上げます。２度とこのようなことのないよう指導を徹底したい」と謝罪した。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040107-00000115-yom-soci