2004年01月07日(水) 13時39分
慈恵医大で患者の女性死亡、医療ミスの可能性も(日経新聞)
東京慈恵会医大付属病院(東京都港区西新橋)で昨年12月、東京都足立区の女性(38)が腸の手術を受けた翌日に心肺停止状態になり、今月1日に死亡していたことが7日、分かった。警視庁捜査一課と愛宕署は医療ミスで女性が死亡した可能性があるとみて、業務上過失致死容疑で捜査を始めた。
調べによると女性は昨年12月10日、渋谷区内の産婦人科のクリニックで、死亡した胎児を体内から取り出す手術を受けたが、手術後に腹痛を訴えたため同日、同病院に転院。同病院はクリニックの医師から「子宮を傷つけたかもしれない」との連絡を受け、子宮の止血手術を施した。
同月12日、女性がショック状態に陥ったため、集中治療室に移したが、腹膜炎による出血の疑いがあったため、腸の手術を実施。翌13日、女性は心肺停止状態になり、今月1日、呼吸不全で死亡した。
同病院は愛宕署に事故を報告、同課などは2日に司法解剖を行い、死因について詳しく調べるとともに、同病院と同クリニックの関係者から事情を聴いている。(13:39)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040107AT1G0700Y07012004.html