悪のニュース記事

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2004年01月07日(水) 18時41分

[サロン]アレフ社長・庄司昭夫さん(60) /北海道毎日新聞

 ◇完結リサイクルに挑戦
 「環境はおもしろい」と言う。ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を全国で257店展開する「アレフ」の総帥。話題が環境に及ぶとき持論を速射砲のように撃ち出し、なお語り足りない様子だ。
 店から出る生ごみからメタンガスを生成し、これにLPガス、空気を混ぜて燃焼させると給湯や発電ができる。3、4店の生ごみを集めると実用化できそうで、恵庭市内の実験プラントで研究中。「マンション単位の利用もできるのではないか」と夢が膨らむ。
 化石燃料依存からの脱却は、地球的な課題。アレフは「土—食材—料理—生ごみ—バイオガス・液肥—土」という自己完結形のリサイクルで解決を図っている。
 「食は人を良くすると書く。農業は食べる人のためにあるし、食産業も人に良い物を提供するために存在する」。安全性にこだわる。ハンバーグの材料の牛肉は、放牧システムのニュージーランドの指定牧場が生産する。
 遺伝子組み換えイネの試験栽培が昨年、札幌でも始まった。組み換え作物の生産者は「危険の証拠がない」と主張するが、消費者の基準は「安全の証拠があるかどうか」でなければならないと言う。聞く者をはらはらさせるほどの直言主義だ。
 昨年9月、ニュージーランドの環境問題の専門家を札幌に招き、「自然と人間の共生」をテーマに生物多様性シンポジウムを開いた。12月初めから、自然と共存してきたアイヌ民族の心を感じてほしいと、舞踏団「モシリ」公演を札幌市内で行っている。
 趣味は、若いころプロを目指したドラム演奏と、自然の写真。年に2回ほどの撮影旅行で、貴重な動物に出会う。関心の多彩さは異色だ。<文・写真 高橋正博>
   ◇   ◇
 ◇しょうじ・あきお
 68年に盛岡市でレストランを創業。81年札幌に本社を移し「びっくりドンキー」を開店した。日本フードサービス協会副会長。3人の子は独立し、札幌で妻と2人暮らし。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040107-00000004-mai-hok