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日常生活で浴びたり、摂取したりする化学物質が与える健康へのリスクはどれくらいか。産業技術総合研究所化学物質リスク管理センター(独立行政法人)の吉田喜久雄研究員らが、それを簡単に計算できるソフトウエアを開発した。ソフトは無料でインターネットで提供している。
ソフトの名前は「リスクラーニング」。「特定化学物質の把握と管理・促進法」で指定されている354の物質から、生活の中で接触する割合が高い76物質を取り上げている。
地下水、空気、土壌、野菜など化学物質を運ぶ11の媒体と、飲んだ、食べた、吸ったなど33のシナリオから自分にあてはまるものを選び、性別、身長、体重などのデータを打ち込むと、発がん率など健康被害の危険度を示す「リスク指標」が計算できる。
「10年以上毎朝シャワーを浴びて、水道水に含まれるクロロホルムを吸入し続けた場合の発がん率は」「1日1食魚介を食べる人のダイオキシンによる発がんのリスクは」など、生活状況に合わせた検索ができる。二つのケースともリスクは低いという。
中西準子センター長は「それぞれのライフスタイルの中で、化学物質の影響を少なくするために、どういう工夫をすればいいかがわかる。大学や地域でも環境教育などの題材として使ってほしい」と話す。
同センターのホームページからダウンロードできる。(01/06 13:57)