2004年01月05日(月) 00時00分
予知の情報、携帯メールへ配信(朝日新聞・)
気象庁が東海地震予知に関連して流す「注意情報」や「観測情報」について、三重県は全国で初めて1月5日以降、事前登録した県民の携帯電話に直接メール配信する方針を固めた。03年11月の国の試験配信で実験し、送信に成功した。
メール配信するのは、東海地方など19カ所のひずみ計の観測データ。気象庁が「注意が必要」「地震につながるものではない」などの解釈をつけて11都県に専用回線で流す情報を、そのまま送信する。
いずれも国が判定会を開き「予知情報」を出す前の2段階の情報。観測情報は行政の連絡体制強化を呼びかけるもので、他県は注意情報段階で知事がテレビ中継などで発表するが、準備に20分程度かかるとみられる。
02年度に約8300万円をかけて構築した情報システム「三重県防災情報提供プラットフォーム」(BIRD)を利用し、防災専用ページ「防災みえドットJP」のトップページに掲載し、メール配信する。瞬時に情報を伝えるほか、事前に登録してもらうことで防災意識が高まることも期待している。
現在、専用サーバー5台を確保しており、1万人程度までなら瞬時送信が可能という。登録者数が増えれば、サーバーの増設も検討する。
同県は02年から携帯メールの利用を検討していた。「情報が専門的過ぎて混乱を招く」という指摘もあったが、中央防災会議が03年7月、切迫度に応じて3段階の情報を流すことを決めたのを受け、「分かりやすくなり、いきなり送っても混乱は起きない」(県幹部)と判断した。
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http://mytown.asahi.com/mie/news02.asp?kiji=5454
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