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熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」によるハンセン病元患者らの宿泊拒否問題で、ホテルを経営するアイスター（本社・東京）の江口忠雄社長は５日、同ホテルで記者会見し、元患者らに謝罪したうえで、「ホテルを無条件に開放して受け入れる」と述べた。だが、予約時に元患者であることを明らかにしなかったとして、改めて熊本県を批判した。
江口社長によると、今後はハンセン病元患者の予約に特別な準備はせず、空き部屋がある限り受け入れるという。旅行会社を通じて、全国のハンセン病療養所の入所者向けに格安ツアーも企画しているという。
江口社長は宿泊拒否問題について、「多くの人に迷惑をおかけした。積極的にハンセン病に関する啓発活動を行うのが当事者の責務と実感している。一から再出発したい」と話した。
だが再度、「ハンセン病元患者は一般社会に必ずしも受け入れられていない」と主張。宿泊を予約した熊本県について、「社会に対する啓発がまだまだ足りない。予約時に（元患者と）言ってくれていれば準備ができた」と述べた。
県健康づくり推進課の東明正課長は「『社会への啓発が足りない』とわざわざ言うのはおかしい。自分がどうなのかが問われるべきだ。アイスターの主張は基本的には変わっていない」と反論している。
(01/05 11:40)