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同会によると、昨年十二月以降、被害相談が急に増え始め、利用された弁護士・事務所名で類別すると八例が確認された。このうちの一例では五日間で約五十人から相談が寄せられており、被害は相当数に上るとみられる。
大半が、流出した多重債務者の名簿を使ったものとみられ、債権の取り立てを迫ったり、債務整理を引き受けると申し出たりしている。中には、インターネットのアダルトサイトの使用料を請求するものもあった。
青森県の女性のケースでは、ヤミ金業者から電話で「弁護士を紹介する」と言われ、同会所属の弁護士の名前と登録番号などを告げられた。女性は同会に電話で登録を問い合わせて信用。債務整理の着手金として、ヤミ金業者が指定した銀行口座に十万円を振り込み、だまし取られた。
新宿区に実在する「中央総合法律事務所」をかたったケースでは、債権管理人として同事務所の名前を使い「強制的に債権回収を実行する」との内容の「最終御通告書」を送付。被害者は名古屋、大阪のほか、宮崎や長崎、石川など東京から離れた所の人ばかりだった。東京の近くの人では、実際に同事務所を訪れて確認することも簡単なためとみられる。
東京弁護士会の高岡信男副会長は「悪質な詐欺であり、警視庁に積極的に情報提供していきたい」と話している。
東京弁護士会の連絡先は、電03(3581)2201。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040104/mng_____sya_____010.shtml