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日立製作所は、IP電話の採用で年間通話料が十七億一千万円から五億円へと、十二億円以上激減したと回答。コスト削減効果も一部企業では着実に出つつある。
企業向けIP電話は社内通話が基本的に無料。市外、国際通話も多くの場合割安となるため注目されている。調査によると、三十社(27%)が「IP電話を一部採用している」と回答。五割に当たる五十五社が「採用を検討、または近く採用する」と答えた。「採用するつもりはない」としたのは十三社(12%)で、少数派だった。
採用理由では「社内通話は無料など、通話料を大幅に削減できる」とした社が三十六社(33%)、「コンピューターのデータ通信と連動したサービスが利用できる」が二十四社(22%)。「支社や支店に出張した場合や自宅でも、自分のオフィスの電話番号で電話が使える」(大手商社)と、一部で提供している転送サービスを採用理由に挙げる企業もあった。
ただ「音質があまり良くない、通話途中で切れることがある」と品質面の問題を指摘した社が十四社(13%)、「停電時に使えないほか、警察や消防などへの緊急通話もできない」とした社が十社(9%)と、一部にIP電話への不信もある。
IP電話導入に伴う年間通話料削減率は、三洋電機が23%減となるほか、削減率見込みが50%減の企業が二社、30%減が六社など、計二十社近くが具体的な削減率(見込み含む)を示した。調査は昨年十一月下旬から十二月中旬にかけて実施した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20040104/mng_____kei_____002.shtml